Claude Code 更新まとめ

Claude Code のアップデートを、翻訳で終わらせず知識が浅い人にも具体的に解説。最新を最上部に。

最終更新 2026-05-20 07:00 (v2.1.145)

TL;DR

  • v2.1.144 で /resume がバックグラウンドセッションにも対応 ── 走らせっぱなしの作業も含めて中断箇所から再開できる。
  • /model の挙動が「そのセッション限定」に変更。新規セッション全体の既定にしたい時はモデル選択画面で d を押す。
  • v2.1.145 で claude agents --json(外部スクリプト連携)、Bash 権限プロンプト迂回のセキュリティ修正、起動が 75 秒ハングする問題の修正など。

アップデート一覧

  • /resume のバックグラウンド対応(v2.1.144) — claude --bg や claude agents で起こしたバックグラウンドのセッションも /resume の一覧に bg ラベル付きで並ぶ。
  • /model の既定挙動が変更(v2.1.144) — /model で切り替えてもそのセッション限定に。新規セッション全体の既定にしたい場合はモデル選択画面で d。
  • /extra-usage → /usage-credits に改名(v2.1.144) — CLI 全体で「extra usage」が「usage credits」に統一。旧コマンド名も引き続き有効。
  • バックグラウンド完了通知に経過時間(v2.1.144) — 「Agent completed · 3h 2m 5s」のように要した時間が表示される。
  • claude agents --json(v2.1.145) — tmux ステータスバーや独自のセッションピッカーから扱うための機械可読出力。
  • claude agents タブタイトルに返答待ち件数(v2.1.145) — alt-tab して別ウィンドウにしている時、エージェントが入力待ちになったことに気づける。
  • 起動 75 秒ハング問題の修正(v2.1.144) — api.anthropic.com に到達できない環境(キャプティブポータル・ファイアウォール・VPN)で副チャネル呼び出しが 15 秒でタイムアウトするようになり、起動が止まらない。
  • セキュリティ修正:Bash 変数代入の権限抜け(v2.1.145) — 許可リスト外の環境変数への単独代入が権限プロンプトを迂回していた問題を修正。

個別解説

/resume がバックグラウンドセッションにも対応

何ができるようになった?:これまで /resume で復帰できたのは対話セッションだけで、claude --bg や claude agents から起こしたバックグラウンドのセッションは復帰の入口が分かりにくかった。いまは /resume のリストに bg ラベル付きで並び、対話と同じ操作で戻れる。

何が嬉しい?:「夜の間に長い仕事をバックグラウンドで投げ、朝続きを見る」型のワークフローが摩擦なく回る。claude agents の一覧画面を開かなくても /resume だけで完結する。

Before / After:以前=バックグラウンドと対話が別管理で復帰経路を覚え分ける必要があった。いま=同じ /resume で一覧、bg マーカーで判別。

既存機能との違い:claude agents は「全セッションをダッシュボードで束ねて見る」用途、/resume は「中断したものを 1 つ選んで戻る」用途。両者は補完関係で、両方がバックグラウンド対応になった、ということ。

/model の既定が「そのセッション限定」に

何ができるようになった?:/model でモデルを切り替えても、それはいま開いているセッションだけに効くようになった。新しく開くセッションは前の既定で立ち上がる。新規セッション全体の既定を変えたい時は、モデル選択画面で d キーを押す(明示的な意思表示)。

何が嬉しい?:「重い仕事だけ Opus」「短い質問は Sonnet」のような短期切替が、別プロジェクトを開いた後にも引きずらなくなる。意図しない設定残留が消える。/resume で過去セッションを呼び出した時も、そのセッション自身が使っていたモデルが維持される(別セッションの /model 設定に引きずられない)。

Before / After:以前=/model 変更はグローバル既定も書き換えていた。いま=そのセッションだけ。全体既定も変えたい時は d。

既存機能との違い:以前は実質「グローバル設定変更」を兼ねていた。新挙動は「使い分け」と「既定」を明確に分ける設計。

一次情報は公式リリースノートをご確認ください:https://github.com/anthropics/claude-code/blob/main/CHANGELOG.md

過去の更新

2026-05-19v2.1.143

更新 2026-05-19 12:00

  • 「エージェントビュー」(claude agents)が研究プレビューで登場し、直近の更新で一気に実用的に。動作中/返答待ち/完了のセッションを 1 画面で管理できる。
  • 新コマンド /goal:完了条件を決めると、満たすまで Claude がターンをまたいで作業を続ける。
  • Fast モードの既定モデルが Opus 4.7 に(軽量モデルへの格下げではなく“速い Opus”)。プラグインは依存関係の安全策が追加。
  • claude agents(エージェントビュー・研究プレビュー) — いま動いている Claude Code の全セッションを「実行中/要返答/完了」の 1 リストで一覧・操作。2.1.139 で追加、2.1.140〜143 で大幅改善。
  • /goal コマンド — 完了条件を宣言すると満たすまで自動で作業継続。経過時間・ターン数・トークンをパネル表示。対話・-p・リモートで利用可。
  • Fast モードの既定が Opus 4.7 に — 従来既定の Opus 4.6 から変更。4.6 に固定したい場合は CLAUDE_CODE_OPUS_4_6_FAST_MODE_OVERRIDE=1。
  • プラグインの依存関係を強制 — 依存されているプラグインの無効化を拒否(解除手順を提示)、有効化時は依存プラグインも自動で有効化。
  • Rewind に「ここまでを要約」 — 直近のやり取りは残したまま、前半の文脈だけ圧縮して長い会話を軽くできる。
  • 操作性の改善 — /scroll-speed でマウス速度調整、トランスクリプトでプロンプト間ジャンプ({ })、思考が長いとスピナーが琥珀色に変化。
  • バックグラウンド実行の安定化(多数の修正) — Mac のスリープ復帰でセッションが消える/worktree を認識しない/復帰後にモデル設定が戻る、などの不具合を修正。

claude agents(エージェントビュー)

何ができるようになった?:ターミナルで claude agents と打つと、今ある Claude Code のセッションが「実行中/あなたの返答待ち/完了」の 1 つのリストで見えます。複数の作業を並行で走らせていても、どれが終わってどれで止まっているかが一目で分かります。

何が嬉しい?:バックグラウンドや並列でタスクを回す人ほど効きます。ターミナルのタブを行き来して状態を探す必要がなくなり、「返答待ちだけ拾って答える」「完了したものを片付ける」が 1 画面で完結します。--model や --permission-mode などの既定値もこの画面から渡せます。

Before / After:以前は走らせたセッションごとに別のタブやウィンドウを開き、それぞれ覗きに行くしかありませんでした。いまは 1 リストに集約され、状態で並びます。

既存機能との違い:単発のチャットや /bg(バックグラウンド実行)が「個々の作業」なのに対し、これは“全部の状態を束ねて見るダッシュボード”です。研究プレビュー段階なので、仕様は今後変わる前提で使ってください。

/goal(ゴールを決めて任せる)

何ができるようになった?:/goal で「これが満たせたら完了」という条件を設定すると、その条件を満たすまで Claude がターンをまたいで作業を続けます。経過時間・ターン数・消費トークンが常時パネル表示されます。

何が嬉しい?:「テストが全部通るまで」「ビルドが緑になるまで」のような“ゴールは明確だが手順は曖昧”な作業を、毎ターン指示し直さずに任せられます。対話モード・-p(非対話)・リモート操作のどれでも使えます。

Before / After:従来は 1 ターンごとに人が「まだ?」「次これ」と押し続ける必要がありました。いまは条件を最初に 1 回宣言するだけです。

既存機能との違い:/loop が“一定間隔で繰り返す(時間で回す)”のに対し、/goal は“条件が満たされたら止まる(目的地で止まる)”。時計で動くか、ゴールで止まるかの違いです。

Fast モードの既定が Opus 4.7 に

何ができるようになった?:Fast モード(出力が速いモード)の既定モデルが Opus 4.6 から Opus 4.7 に変わりました。4.6 に固定したい場合は環境変数 CLAUDE_CODE_OPUS_4_6_FAST_MODE_OVERRIDE=1 を設定します。

何が嬉しい?:ここは誤解しやすい点です。Fast モードは“小さい軽量モデルへの格下げ”ではなく“最新の Opus を速く出す”もの。つまり速さのために賢さを諦めずに済み、その土台が最新世代に上がりました。

Before / After:以前の Fast は Opus 4.6 ベース。いまは 4.7 ベースで、同じ速さ志向のまま中身のモデルが新しくなっています。

既存機能との違い:コスト削減のためにモデルを小さくする設定ではありません。賢さは Opus のまま体感速度を上げる設定で、/fast でオン・オフを切り替えます。