Claude Code のスラッシュコマンド ── 毎日触って手に馴染んだ 30 個

/help を叩くと、Claude Code のスラッシュコマンドは 80 以上ずらりと並びます。最初は圧倒されますが、しばらく使うと「結局触るのはこの辺だけ」という核が見えてきます。

この記事では、設定・モデル切替・コンテキスト管理・セッション操作・レビューといった用途ごとに、実際に毎日触って手に馴染んだものだけを抜き出して日本語で整理します。対象は Claude Code v2.1.152 時点(v2.1.144 → v2.1.152 で /simplify/code-review/reload-skills/usage まわりの変化を反映済み)。<arg> は必須、[arg] は任意です。

スキル(/simplify /loop 等の prompt ベース)の中身は、別記事 Claude Code の組み込みスキル 10 個 でまとめています。

A. モデルと推論の調整

「重い仕事は Opus、軽い質問は Sonnet」のような切り替えを支えるグループです。/model の挙動は v2.1.144 から「そのセッション限定」に変わったので、グローバル既定を変えたい時はモデル選択画面で d を押す ── これが地味に重要です。

コマンド何ができる
/model [model]モデルの選択・変更。左右キーで effort 調整。既存出力があると確認が出る(次の応答はキャッシュ無しで全履歴を読み直すため)。確定後は即適用
/effort [level|auto]effort レベル(low / medium / high / xhigh / max)。max はセッション限定、auto で既定に戻す
/fast [on|off]fast モードの切替(Opus を高速出力で実行。軽量モデルへの格下げではない)
/plan [description]プランモードに直接入る。/plan fix the auth bug のように説明を渡せる
/goal [condition|clear]「テストが緑になるまで」のような完了条件を宣言。満たすまでターンを跨いで作業継続。引数なしで現在のゴール表示

B. コンテキスト管理(長くなったら)

会話が伸びてレスポンスが重くなった、トークンが心配、というときの逃げ道。/clear で空にするか、/compact で要約して詰めるか、/rewind で巻き戻すか。判断軸は「前の文脈を捨てて良いか」です。

コマンド何ができる
/clear [name]コンテキストを空にして新しい会話を開始。前の会話は /resume に残る。エイリアス: /reset /new
/compact [instructions]これまでの会話を要約してコンテキストを解放。要約のフォーカス指示も渡せる
/context [all]現在のコンテキスト使用量をカラーグリッドで可視化。重いツール・メモリ肥大の最適化提案も出る
/rewind会話/コードを過去地点へ巻き戻し、または選択メッセージ以降を要約。エイリアス: /checkpoint /undo
/btw <question>会話履歴に追加しないちょい脇質問。本筋を汚さず聞ける

C. セッション操作(並行作業の要)

複数のタスクを並行で走らせる人ほど効くグループ。特に /branch/background の組み合わせは、「いまの会話を分岐させて重い仕事をバックグラウンドに投げ、本流は手元で続ける」が 1 コマンドずつで成立します。

コマンド何ができる
/resume [session]会話を ID か名前で再開、またはピッカーを開く。v2.1.144 でバックグラウンドセッションにも対応bg ラベル付きで一覧化)。エイリアス: /continue
/branch [name]現在の会話をこの地点で分岐。元会話は /resume で戻れる。エイリアス: /fork
/rename [name]現在のセッション名を変更。名前なしで履歴から自動生成
/recap現在のセッションの 1 行要約をオンデマンド生成
/copy [N]直近のアシスタント応答をクリップボードへ。N で N 番目に新しい応答
/export [filename]現在の会話をプレーンテキストで書き出し
/background [prompt]現在のセッションをバックグラウンド化して端末を解放。claude agents で監視。エイリアス: /bg

D. 設定・カスタマイズ(最初の 1 回だけ凝っておく)

ここは初期設定で 1 回詰めておくと長く効く類のもの。/permissions でツール権限を整理し、/statusline でステータスラインを好みにし、/keybindings でキーバインドを揃える ── これだけで日々のストレスがかなり減ります。

コマンド何ができる
/config設定 UI を開く(テーマ・モデル・出力スタイル等)。エイリアス: /settings
/status設定 UI の Status タブ(バージョン・モデル・アカウント)。応答中でも開ける
/themeカラーテーマ変更。auto(端末の明暗追従)、ライト/ダーク、色覚対応、ANSI、カスタム
/color [color|default]プロンプトバーの色(red/blue/green/yellow/purple/orange/pink/cyan)。引数なしでランダム
/statuslineステータスライン設定。やりたい内容を説明、または引数なしでシェルプロンプトから自動設定
/keybindingsキーバインド設定ファイルを開く/作成
/terminal-setupShift+Enter 等のターミナルキーバインド設定(VS Code/Cursor/Windsurf/Alacritty/Zed 等で必要時のみ)
/tui [default|fullscreen]UI レンダラ切替。fullscreen でちらつき無し
/permissionsツール権限の allow/ask/deny ルール管理。エイリアス: /allowed-tools
/hooksツールイベント用フック設定の確認
/memoryCLAUDE.md メモリファイル編集、auto-memory の有効/無効、エントリ閲覧
/add-dir <path>当該セッションでファイルアクセス可能な作業ディレクトリを追加

E. プロジェクト初期化・拡張

新規リポジトリで Claude Code を使い始める時の入口、それから MCP・プラグイン・スキル系の管理。/init は最初の 1 回、/skills は時々眺める、くらいの頻度で十分です。

コマンド何ができる
/initプロジェクトに CLAUDE.md ガイドを生成(CLAUDE_CODE_NEW_INIT=1 でスキル/フック/個人メモリも対話設定)
/agentsサブエージェント構成の管理
/mcpMCP サーバー接続と OAuth 認証の管理
/pluginプラグインの管理
/skills利用可能スキルの一覧。t でトークン数ソート、Space でメニュー非表示、Enter で保存
/reload-pluginsアクティブプラグインを再起動なしで再読込
/reload-skillsv2.1.152 で追加。スキルディレクトリを再起動なしで再スキャン(新規 skill をその場で読み込ませる)

F. レビュー・差分・出荷前

コミット・PR 前の最終チェック群。/diff で差分を眺めて、/security-review で脆弱性を見て、/code-review --fix(または別名 /simplify)で正しさ+品質をまとめて直す ── この 3 連打が日常です。

コマンド何ができる
/diff未コミット変更とターン別差分のインタラクティブビューア
/review [PR]PR を現在のセッションでローカルレビュー。深いクラウドレビューは /ultrareview
/security-review現在のブランチの保留中変更をセキュリティ点検(injection/認証/データ露出等を指摘)
/code-review [low|medium|high|max] [--fix] [--comment]変更ファイルを正しさ+再利用性・品質・効率でレビュー。v2.1.152 で --fix 追加=検出結果をそのまま working tree に適用。--comment で GitHub PR にインライン投稿(スキル
/simplifyv2.1.152 で復活/code-review --fix の別名。v2.1.147 で一度削除された経緯あり(旧 cleanup-and-fix とは別物)

G. トラブルシュート・運用

「なんか変だな」と感じた時の引き出し。/doctor → 自動修正、/usage → コスト確認、/tasks → バックグラウンドタスク一覧、あたりが定番です。

コマンド何ができる
/doctorインストール・設定を診断。f で Claude に問題を自動修正させる
/debug [description]デバッグログを有効化しセッションログから問題を解析(スキル
/feedback [report]Claude Code へのフィードバック送信。エイリアス: /bug
/helpヘルプと利用可能コマンドの表示
/release-notes変更履歴をバージョンピッカーで閲覧
/usageセッションコスト・プラン上限・アクティビティ統計。v2.1.149 で skills/subagents/plugins/MCP サーバ別のカテゴリ内訳が並ぶように。エイリアス: /cost /stats
/tasksバックグラウンドタスクの一覧・管理。/bashes でも可

H. 自動化・スケジュール

「同じ作業を繰り返す」「定時に動かす」ためのフタを開けるコマンド。/loop はセッション内ループ、/schedule はクラウド上の cron。中身はスキルとして用意されているので、別記事に詳細をまとめています。

コマンド何ができる
/loop [interval] [prompt]セッションを開いたまま繰り返し実行。間隔省略で自己ペース(スキル)。エイリアス: /proactive
/schedule [description]Anthropic 管理クラウドで動く routines の作成/更新/一覧/実行。1 回限りの予約実行にも使える。エイリアス: /routines

バージョン注記(v2.1.144 時点で消えたもの)

コマンド状況代替
/vimv2.1.92 で削除/config → Editor mode で Vim/Normal 切替
/pr-commentsv2.1.91 で削除Claude に直接「この PR のコメントを見て」と頼む

探しても出てこないコマンドがあれば、上のどちらかかもしれません。最新は /help か公式コマンドリファレンスで都度確認してください。

本記事で意図的に外したもの

/setup-bedrock /setup-vertex(クラウド認証)、/stickers(ステッカー注文)、/radio(lo-fi ラジオ)、/passes(無料週シェア)、/upgrade /usage-credits(プラン/課金)、/chrome /desktop /mobile /voice(他環境連携)、/install-github-app /install-slack-app /web-setup /remote-env(外部連携)、/heapdump /scroll-speed /sandbox /focus /powerup /insights /team-onboarding/autofix-pr /ultraplan /ultrareview /teleport /remote-control(クラウド/リモート系)、/batch /claude-api /fewer-permission-prompts(スキル ── 別記事 で扱う)、/login /logout /exit 等の自明系。

ニッチですが、刺さる人には刺さるものもあります。常用するものがあれば、追って別記事で扱うかもしれません。


スキル側(/simplify /loop /security-review 等の中身)は、続編の Claude Code の組み込みスキル 10 個 で詳しく書きました。あわせてどうぞ。

#Claude Code#開発ツール#リファレンス